第６回 不動産の鑑定評価の手法　原価法・取引事例比較法・収益還元法

今回は、不動産の鑑定評価の手法についてです。不動産価格の評価をおこなう際は、原則として以下の３つの鑑定手法の考え方を供用しておこないます。


「３つの手法を供用して」という点は、２級ファイナンシャルプランニング技能士試験では、よく「どれか、一つを選んで」へ変更されます。覚えておいてくださいね。


では、この３つの手法を簡単にご紹介します。


原価法・・・不動産の建築費等、再調達価格から導き出す手法のこと。既成市街地等の再調達価格の算定が困難であるような場合はもちいることができません。


取引事例比較法・・・近隣地域・同一需給圏内の類似地域における他の不動産価格に事情補正や時点修正といった修正を加えて価格を導き出す手法のこと。


収益還元法・・・対象不動産が現在から将来にわたって生み出すであろう純収益の現在価値の総和から価格を導き出す手法のこと。直接還元法とDCF法があります。


まずは、３手法の名前と概要について押さえておいて下さい。説明が非常に長くなるので、ここでは説明しませんが、直接還元法とDCF法の中身についても２級ファイナンシャルプランニング技能士試験ではよく出題されます。できれば、目を通しておいてくださいね。